2015年 06月 22日
望郷 |
―フランス名作シリーズー
(原題:Pepe le Moko) フランス映画 製作:1937年 日本公開:1938年
上映時間:94分
監督:ジュリアン・デヴィヴィエ 主演:ジャン・ギャバン、ミレーユ・バラン
======================================
ペペ・ル・モコ(港街のぺペ)を「望郷」と洒落て誠にうまく翻訳したものである。
お尋ねものがアルジェの迷路のようなカスバの隠れ家に潜んで、せせら笑っていていたが、結局、パリの持つ色香の魅力に勝てずに、港で朽ち果てるという男のロマンを描いたフランス映画のエスプリを見事に表現したデヴィヴィエ監督の傑作である。
1937年のパリ、第7回万博の年でエッフェル塔が立ってもう50年、パリの都市文化は爛熟し、日本から沢山の芸術家たちがパリに憧れて住んだ頃であり、芸術家も悪者達もパリと云う舞台をよくも悪くも利用し、愉しんだ環境があった。
1935年から日本に来たフランス映画は1942年位まで毎年のように、外国映画のベストテンのトップを飾って、パリの文化の匂いをまき散らした。
「巴里の屋根の下」「自由を我らに」「巴里祭」「商船テナシティー」「最後の億万長者」
「ミモザ館」「女だけの都」「舞踏会の手帖」「望郷」とフランスとフランス文化に蔽われてしまっている。
それをになった芸術家たちは:
監督では、ルネ・クレール、ジュリアン・デヴィヴィエ、ジャックフェーデ、ジャン・ルノアール等で、俳優では、ジャン・ギャバン、ルイ・ジューベ、フランソア・ロゼー、ダニエル・ダリューと云う事になると思う。正に映画芸術年間になった訳である。
映画「望郷」はその中の典型的な見本と云って良いであろう。この際あらすじは敢えて割愛する。お楽しみ下さい。
(平成27年6月17日)
(原題:Pepe le Moko) フランス映画 製作:1937年 日本公開:1938年
上映時間:94分
監督:ジュリアン・デヴィヴィエ 主演:ジャン・ギャバン、ミレーユ・バラン
======================================
ペペ・ル・モコ(港街のぺペ)を「望郷」と洒落て誠にうまく翻訳したものである。
お尋ねものがアルジェの迷路のようなカスバの隠れ家に潜んで、せせら笑っていていたが、結局、パリの持つ色香の魅力に勝てずに、港で朽ち果てるという男のロマンを描いたフランス映画のエスプリを見事に表現したデヴィヴィエ監督の傑作である。
1937年のパリ、第7回万博の年でエッフェル塔が立ってもう50年、パリの都市文化は爛熟し、日本から沢山の芸術家たちがパリに憧れて住んだ頃であり、芸術家も悪者達もパリと云う舞台をよくも悪くも利用し、愉しんだ環境があった。
1935年から日本に来たフランス映画は1942年位まで毎年のように、外国映画のベストテンのトップを飾って、パリの文化の匂いをまき散らした。
「巴里の屋根の下」「自由を我らに」「巴里祭」「商船テナシティー」「最後の億万長者」
「ミモザ館」「女だけの都」「舞踏会の手帖」「望郷」とフランスとフランス文化に蔽われてしまっている。
それをになった芸術家たちは:
監督では、ルネ・クレール、ジュリアン・デヴィヴィエ、ジャックフェーデ、ジャン・ルノアール等で、俳優では、ジャン・ギャバン、ルイ・ジューベ、フランソア・ロゼー、ダニエル・ダリューと云う事になると思う。正に映画芸術年間になった訳である。
映画「望郷」はその中の典型的な見本と云って良いであろう。この際あらすじは敢えて割愛する。お楽しみ下さい。
(平成27年6月17日)
#
by masakuzu
| 2015-06-22 06:56
| 名作シリーズ